副会長挨拶
「経験・技術を継承するには」
姫路発明研究会
副会長 丸山 朝男
令和6年は、能登半島地震のスタートになってしまったが、阪神淡路大震災、東日本大震災の経験はどう生かされてきたのだろうか。テレビ、新聞を見るたびに考え込んでしまう。歳をとったせいか日本の技術についても同様に思い込んでしまうのは私だけだろうか。
約30年前の忙しさは何だったのだろうか。残業をしても処理しきれず、自由に使える時間がとれず、家族にも迷惑をかけたが、公開したことは無かったと思っている。震災対応だけでなく、日本の技術力はどこへ行ってしまったのだろうか。なぜここまで落ちてしまったのだろうか。
その昔、技術とは「時間とコストをかけて受け継いでいくもの」と教えられてきたが、はたして継続のために力を注いでいるだろうか。「技術の伝承にはマニュアルが必要」であることは確かだが、『マニュアルにはBackデータや判断理由を書いた“裏本”が必要』です。マニュアルに疑問が生じたとき、何が前提で決められたのかを見たり、読んだりすることで納得したり技術の進化を認め、初めてマニュアルの変更も可能となるのです。
職人さんが「今回の作品は素晴らしい出来だ!」と感じたら、それはすでに下り坂に入っているのではないだろうか。技術屋さんも職人さんも「これが最高品」と”思ったり考えたりしない事”が、前進する力を残しておく唯一の方法ではないでしょうか。
「副会長挨拶」
姫路発明研究会
副会長 前田 稔之
「姫路発明研究会」は、発明に興味がある仲間が集まって運営しております。役員の方々は、ボランティアで訳をしている同じ会員ですので、仲良く円滑な会の運営に何卒ご協力の程お願いします。個人的には60~65歳くらいから仕事や人生に時間が出来てくる会員の方にどんどん運営活動に参加頂きたいです。今後、委員会活動など企画すると思いますので(個人的には、いろいろな発明の勉強になる展示会見学など企画したいです。)仲良く盛り上がる「姫路発明研究会」の運営にご協力お願い致します。
「副会長就任の挨拶」
姫路発明研究会
副会長 中井 稔
拝啓 若葉の候 会員の皆様におかれましてはますます御清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より格別な御知恵・金銭及び人力の協力を賜り、ありがたく心より感謝申し上げます。
さて、私こと、令和6年4月1日において副会長に就任することになりました。ここに謹んでご報告申し上げます。微力な私ではございますが、今後一層のご指導。ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。尚、会計兼務していますので、会計実務に必要なことが御座いましたら、連絡いただければ幸いです。
「副会長就任の挨拶」
姫路発明研究会
副会長 北川 功
この度、僭越ながら副会長を拝命させて頂きました北川です。姫路発明研究会に入会させていただいてから約3年となりますが、様々な会員の方々の発明を見せて頂いたり、特許に関する法律を教えて頂いたり、また、諸先輩方の講演も聞かせ頂き、大変充実した会員生活を過ごさせて頂いております。発明という観点では、近未来の世の中には現在の我々の知らないもの、触ったことが無いもの、想像も付かなかったものが、溢れていると思います。
私が思う発明とは、先人が残した多くの技術と知恵に一つの閃きが加わって新しい発明品が生まれ、その発明の存在が社会に貢献することによって、豊かで便利な過ごしやすい社会が生まれていくものと考えています。私は古希を過ぎましたが私の子供の頃になかったもの(携帯電話、テレビ、コンピュータインターネット、ウォシュレット、等数え切れません)が、今では普通に存在し、それを現代社会の若者たちは当たり前に使って、そのものの存在が先陣の努力によるものと考え感謝する人がほとんどいないのではないかと思います。しかし、科学技術や医療技術の発展、強いてはチャットGPTなるものが存在する現在、社会の軸であるべき人間が、考察力や洞察力を加速度的に失っていくように思います。考える者と、考えない者との二極化がますます進むのではないかと考えています。
人間というものは一度便利なものを使ってしまうとそれが当然のように、自然に湧き出てきたように、便利なものを使用して生活をしてしまいます。しかし、この世の中は何万年も前からの小さな発明が積み重なって出来た社会であり、人間が発明というものに関して、興味を持たなくなって、考えることを止めてしまったら人間の未来は無いと思います。
今後は姫路発明研究会の活動を通じ、若い世代の参加と関心を引くことが重要かと思います。若い人たちにも発明に興味を持っていただき、次の世代に発明の尊さを認識してもらえるような活動が出来れば、理想ではないかと思っています。